小野先生とアタシ
アタシのたてた音がよっぽど大きかったから
驚いて先生が部屋から出てきたのかもしれない。
怒られる…!
そんなこと思うと同時にアタシの目に入ったのは
背広を脱いでネクタイを解いた姿。
そういうの、
あのピアノを弾いていたとき以来だ。
いつもスーツをきっちりと着た姿しか見たことなかったから
こうしてはっきりと目の当たりにすると…。
それにかがんだ姿勢の先生のシャツの隙間から見える鎖骨にドキっとした。