小野先生とアタシ
ただ先生と一緒に笑って過ごしたかっただけなのに。
でも哀しいことも辛いこともなにもないところで一緒に先生と笑うことができるのは
アタシじゃないんだ。
でも。
だからもうここにはいられない。
もう実家へ帰るしか…ないのかな。
一緒にいればいる分だけアタシは先生を困らせている。
そんなこと思いながら
アタシはベッドの中で何度もここを出て行くことを笑顔で言えるように何度も練習した。
それ以外、余計なことを考えないように。
一生懸命。
そして意識がまた少し遠のいてゆく。