インターン・シップ

部屋を出たら階段を駆け降り、カバンを引っ掴んで急いで外に出た。


外に出てから、ただがむしゃらに走った。


足がもつれても、こけそうになっても人にぶつかっても走った。


走って、走って、走って―――!


あてもなく走り続けて、息ができなくなってようやく私は止まった。


体全部が、心臓みたい。

ドクドクいってる。


あぁ~…もう、すんごい苦しい!
肺が…胸が……心臓が。

痛いよぅ…って。
苦しいよぅ…って。


……泣いてるよっ。


私は泣かないけど、泣けない私に代わって私の心が泣いてくれてるよ。
< 217 / 479 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop