インターン・シップ

また傷つけちゃった…。

だから私なんかと関わっちゃダメなんだよ。不幸になるだけなんだから…。


冷蔵庫に凭れかかって座ってると、いつかの居酒屋のことが思い出された。


あの時、寝たふりしながらちゃんと自分の立場を確認したのに。


社長の告白遮って止めたくせに…今更社長が好きなことを認めるなんて―――笑っちゃう。


「……フフ。
バカだなぁ~…私。

ホント、バカだ…。
今更認めたって…どうしようもないのに」


もう泣きたくなくて、わざと明るく笑って言ってみたのに…

社長の顔ばかりが頭に浮かんで勝手に涙が頬を濡らす。
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