インターン・シップ

口端を片方だけ上げて意地悪く笑う菊地さんに社長は何も言わずに舌打ちしてた。


この2人“類友”ってヤツなんだろうな。

どことなく似てるもん、意地悪で俺様で…


「…あれ?
でもお前のじぃさんって…N大だったよな?」


「あぁ、そうだけど?」


「いやぁ~…N大ってもっと賢いと思ってたのにそうでもないんだな。

こんな子が受かるぐらいだから、大したことねぇな」


……無神経で人を心底ムカつかせる名人なとこまで、この2人はホントそっくり!


「…………。」

「…………。」

「…………。」


…またも沈黙が部屋に広まった。
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