わたしを愛して
プロローグ

姫という名の悪魔





バシッ……



体育館裏に乾いた音が響く。



『ったぁ…』



「華村〜あんたのせいで瑞穂が彼氏と別れたんだよ!!」



『そうだったんだ...知らなかったなーそれ。ごめんね』


知るわけねーだろ。しかも瑞穂とか誰?そいつ彼氏いたの?



「どうしてくれんの?」



『謝ったんだけど…』


どうもしねーよ、このブス。テメェのせいだろうが。



「それだけじゃ足りないんだよ」



バシッ……ドンッ……



今日はついていない。





< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop