小さな幸せ 大きな愛
「由乃…」
あたしに声を
かけてくれたのは
彼の友人、龍くんだった
「大丈夫か?」
「…うん。大丈夫やで」
あたしは素直じゃない
龍くんもそれは
十分に知ってるはず。
大丈夫なはずがなかった
あたしと彼は
8歳離れていた
それに彼は仕事でよく
海外にも行っていた
そんな中倦怠期もなく
喧嘩もなく3年3ヶ月
付き合っていた。
そんな彼が逝ってしまった。
大丈夫と大丈夫じゃない
境目はどこから?
この時に一番
考えた事かもしれない