氷の上のプリンセス
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――…声が聞こえる。
「……り…、……実莉!」
『……ん……。』
「実莉!
気がついた!?
センセー!
実莉が目を覚ましたっ!」
大きい声が頭に響いて痛い……。
目を何回かまばたきして目を開けると、きなこがアタフタしているのが見えた。
『……きなこ?
ここ………保健室?』
「そうだよ!
倒れたって聞いて心配したんだから!」
まだ上手く働かない頭でぼーっとして、ベットで起きあがらないまま横になっていると、
仕切るためのカーテンが開いた。
「ああ、目が覚めたみたいね。
大丈夫?
階段から落ちたみたいだって言ってたけど、大丈夫?
ちょっと見せてね。」
そう言って、保健の先生が私のベットの足下の布団を上げた。
「やっぱり右足首少し腫れてるからひねってるかもしれないわ。
」
そういえば、こころなしか右足首が痛い。
ちょっと動かそうとすると、
『いたっ!!!』
激痛がはしる。
「大丈夫!!!?」
きなこが泣きそうな顔で言う。
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