うちゅうじん。[隊長………もんじゃのだし]







明け方早く、関門橋はミツバチにとって、地獄図の様相となっていた。









「達也さん!関門橋、封鎖出来ません!応援を………応援をっ………」








スパオオを警戒していた、山口のミツバチ達であったが五千という数のミツバチが、みるみるうちに地面に落ちてゆく………



襲ってきたスパオオの数、およそ二千。
ジェネシスは、予定通りに今日、南紀白浜を落とすことにしたようだ。
しかも、昨日の四国南部侵攻部隊の全滅を受けて、さらに力を入れてきたらしい。





関門橋を、わずかな犠牲で抜けたスパオオは、山口北部日本海側を東部に向かった。

非常線を抜けたスパオオには、もはや敵はなかったのである。

スパオオの進んだ海岸線に住むミツバチ達も、抵抗を試みるが全く無駄なものであった。



関門橋からの報告を受けた達也はもはや、なすすべがなかった。









< 184 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop