ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
 そう、スピカ達にはラミアが遊び相手を捜しているようでならなかった。

 真人間なら、等に致死量の血を床や壁に撒き散らし、ラミアが二人に攻撃を仕掛けてくる。

 それに触発されるように、DMが牙を突き立てた。

「腕輪さえ取れれば」

 ペシェは、忌々しく吐き捨ててなんとかDMの拳を受け止めると、拳ごと爆発させた。受け止めた手には痺れが走り、反対側から押し寄せたDMに横腹を蹴られて吹き飛ばされた。

「うぐっ」

 扉に横飛びで、当たりずり落ちる。

 そのペシェの眼前を横切ったのは、白い巨体だった。

 巨体と言っても、通路の幅に併せて作られた生物である。

 政府では神の使者に成り下がっているが、神官のペシェから見ればその生物は神その物の象徴でしかない。

(ドラゴン)

 確かに、その報告は受けていたが、何かの間違いだと言い聞かせていた。

 しかし目の前に姿を表し、DMの追撃を弾いたのは正しく竜(ドラゴン)という生物であった。

「副さん、お兄さん、あの子を止めて」

 DMとかした少女の声とは別の声が響く。


「わたしは止まらないよ?」

 それに返したラミアの声には殺気が混じる。
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