ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
 それも、原因不明の暴走である。

 明らかに何かの力が加わったのだと推測されたが、今のところ手掛かりになるようなものは何も無かった。

 政府にはまかり間違っても、頭は下げられない。

 しかし、このままでは、町も人も壊滅するだろう。

 一旦、捕縛した上で政府側にDMを流すしかないとペシェは内心で結論付けて、DM捕縛を優先させた。

 夜の帳に、奇声が上がる。

 血の臭いがDMに混合する野獣の意志を刺激する。

 神官区域、バロックスは、短時間で激戦地に姿を変えた。
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