ロデオ・カルテット─シールドロック─鳥籠編
「兄貴、良いんっすか、芸術品もいるんっすよ」

「大丈夫さ。
 副隊長君には既に接触しているからね」

 ピュアを見送るチェストに、ブギルはやはり軽い口調で答える。

 クルルは、その歪な関係を見つめているしかなかった。

「上手く、妹さんが逃げ出してると良いっすね」 

 その後、ブギルに用事を頼まれたチェストが、出て行き様にそんなことを付け足した。

 クルルは、頷いて息を吐きとりあえず、空いたベッドに横になる。

 後は疲れた身体に身を任せて深い眠りについた。
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