最後の夏-ここに君がいたこと-
まだ木造の駄菓子屋が、もうちょっと綺麗だった頃。
当時でも結構古かったと思うけど。
「ばあちゃーん、なんででんき消すのー?」
悠太が一生懸命背伸びをして自分の身長よりずい分高いテーブルから顔を出している。
「暗いぃ」
陸はぶるぶる震えて、私の腕をぎゅっと握った。
「りく、痛いよ!」
陸のお姉ちゃん気分の私は、仕方ないなと言う風にため息をつく。

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