紙飛行機が届けた詩



「へぇー。うちも、去年案内してもらった近所のお姉さんに聞いたら、
今年はサークルのやつで忙しいって言われたからさぁ…

実際、諦めてたのよねぇ。」



友愛は後ろ向きのまま歩きだした。




「友愛、危ない」



静かに雅が注意する。






「じゃあ、相当暇なんだね、城谷さん」


あたしはぽつりと言った。



二人があたしを見つめる。







「いや…半強制だったよね、和」






迷惑そうな城谷さんの顔がフラッシュバック。
(まぁ、顔はほぼ見えなかったから、
雰囲気から感じ取ったんだけど…)




「うっ…OKしたんだから、予定ないってことでしょ」



二人はじぃーっと見てくる。



< 26 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop