紙飛行機が届けた詩




……あれっ?


全然痛くない…




咄嗟に閉じた目を恐る恐る開ける。




「うわっ!ごめんなさい!」



あたしは、城谷さんに抱き留められていた。



「…大丈夫?

こっち」


城谷さんは、あたしの手を引いて歩きだした。



やっぱり男の人の手だなぁ。


あたしは城谷さんの顔を見上げてみる。





あぁ、意外と綺麗な輪郭してるんだ。


なんか良い匂いするし。





あたしは城谷さんの手をしっかり握った。



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