ショートケーキ
深い、甘い

「いいんちょー、今日遊べますか?」

「無理です。というか気が散るのでどこかへ言ってもらえませんか?」


只今14連敗、昼休みにいつも図書館で本を読んでる委員長


黒髪で折れそうなほどの細い体で―――綺麗、そんな言葉がぴったりの女で


「え―俺委員長と一緒にいたいもん。駄目?」

そうすると見る見るうちに顔が赤くなってる委員長を見るとついつい苛めたくなってしまうのが俺の悪い所で―――


「なんで、赤くなっちゃうかな。そんな表情みたらキスしたくなる。」


委員長の顔に唇を近づける


距離は3センチ、そこに唇はあるのに触れることは出来なくて、触れたい衝動を抑えながら委員長の返事を待った


「―――誰かと、キスしたいんですか?」


委員長の言葉は俺が予想していた答えとは違くて俺の目の前には悲しい顔の委員長かいて


ちょっと待って下さい、これは期待していいんですか?


「うん、したい。委員長としたいな。」

「―――そうですか、ってへ?どうゆっ――んっ」


やば、我慢出来なかった


気づいたら俺は委員長の唇へと狼のように噛みついていた


「――っんふ、はぁ―」


ヤバいでしょその声、押し倒したくなる


もっと委員長の唇を感じていたかったけどゆっくりと唇から離す


「―――ん、」


苦しかったのか委員長は肩を上下に揺らしていて


「苦しかった?ごめんね、でもしたくなっちゃって。」


「う、あ、私今、何。」


「委員長はどんなかんじ?」


(いつ遊べます?)

(――考えときます。)

(え、マジで!?)


*深い、甘い*


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