ショートケーキ
lastkiss


キス、きす、kiss――

キスが忘れられない。あなたとのキスが忘れられないの。



『――別れよっか。』


そう、言ったのは私からで、昨日のようにも思える。だけど、これは半年も前の話。私から振ったのに、それを引きずってるのは何故だろう。


時計を見るとあと3分で日付が変わろうとしてるのがわかる。


何に期待してるか分からない。だけどもしかしたら誰か来るかもしれない、そんな期待が私を包む。


そんなこと有るわけないのに――――。



もしあの人が来てくれたら、


もしあの人が祝ってくれたらって考えてしまう。


自分から別れたのに女々しいって分かってる。


「お風呂、入ろうかな。」


だんだん虚しくなってきたからお風呂に入ってサッパリしてこよう。


そう思って自分の寝室へと向かいパジャマを取りに行く。



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