優しい雨
春の夜空
午後八時、仕事を終えた帰り道、私は自宅近所のファミリーレストランに立ち寄った。

「お一人様ですか?」

「はい」

「喫煙席と禁煙席がございますが、どちらになさいますか?」

「禁煙席で」

私は独りでは広すぎる四人掛けの席に通された。

以前は独りでファミりーレストランに入るのは何となく抵抗があった。

周りの人達が家族や友達同士で談笑しているのを見ると、しみじみ独りぼっちなのが身に沁みてしまうからだ。

だけど最近はそんなことよりも、もう少しまともな食事をしようという気持ちの方が先立っていた。
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