ほっとちょこれーと *【完】

唯菜さんの答えはどんな理由よりもずっと人間らしくていいと思う。

……って何様だ 俺




「その人とはそれからどうなったんですか?」

「んーだめだった」

「だめ?」

「ずっとずっと遠くなっちゃったかな……もうその人のこと好きでいれないの。

忘れようとしていろんなことしたバチが当たっちゃったのかも」




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「テスト週間短すぎっ!!どうしよう…絶対次はクラス落ちだわ」

「まぁよかったじゃん。ちょっとでも特進気分味わえたんだから」




at 図書室



灯璃と誉のやり取りを単語帳を開きながら聞く。


いよいよ明日が期末試験




「お前らはいーよな…万年特進クラスで」

「あんたの努力が足んないんだよ。バーカ」




灯璃さん、言い過ぎだよ。

てか静かにしてよ。




「あれ………」

「どうかした?」

「携帯、ない」



おかしいな……鞄にいれたと思ったんだけど。




「鳴らそうか?」

「んーいいや、たぶん机の中だと思うから。」






ここ数日、翼からの連絡はない。

別に毎日メールしたいとかそういうキャラじゃないんだけど…寂しい。

寂しい?

乙女かっ!!





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