ほっとちょこれーと *【完】


名前で呼ばれることも、呼ぶことも当たり前だったから

あたしだけの特権

……だったのかな、なーんてね。





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「結城、どおやった?」

「んーそこそこ」

「唯菜ちゃん先生のおかげやなァ」

「おう」



武宮は八嶋先輩とめでたく付き合い始めた。

絶対

絶対

絶対にむりだと思ってたのに…




「あと1教科頑張ろおなっ~♪」




笑顔のコイツを見てるとほんとによかったなって思う。

報われてヨカッタな。





「そおいやな 俺、朝ものすごいもん見ちゃってん」

「んー?」



ヨカッタ………けどテスト勉強に集中させてくれ!!

ノートに目を落としながら、武宮の言葉を適当に流しながす。




「我らが伊吹大キャプテンが見知らぬ女子といちゃついててんけど」

「え?」



いまなんて?


「だぁから、女子と2人で登校してきてん。しかも朝から手なんか繋いどったもん」

「………。」





彼女……ってことでいいの?

伊吹先輩にカノジョ




「まさか。なんかの間違いじゃない?」

「んなわけないやん」





もう安心していい。

なのにどこか納得いかないのはなんでだろう…



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