ほっとちょこれーと *【完】


「「え?」」


灯璃と羽実ちゃんの声がハモる。



「だから……振られたんだってば」

「誕プレなかっただけで?」

「………。」



灯璃さん 1回 誕生日プレゼントから離れようか。



「振られたの……」

「心結ぅ」


灯璃がぎゅっとあたしを抱きしめる。


「うぅ………」


なんでか羽実ちゃんが泣き出した。



もらい泣きしそうなあたしは

相当弱ってるみたい。



「たまには頼ってよ」



珍しく真剣な顔をする灯璃



2人の優しさ

自然と涙が溢れてた。


翼のことで泣くのはこれが2回目

あたし

ほんとに弱くなっちゃったなぁ……


好き

翼のこと大好きなの。




「あたしもどうしたらいいかわかんないよぉー!!」



いつの間にか泣いてる灯璃が言う。



「緋絽にどう接したらいいかわかんないよぉ」

「…………。」



あっ この子ったら自分のことで泣いてる。





「灯璃 話ならあたしが聞くからね」



ポンポン頭を撫でる。


あたしは強くなくちゃいけない……

支えてあげる立場のほうがあたしらしいんだもん。



強くいられるのは灯璃のおかげなのかもね。


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