ほっとちょこれーと *【完】

「じゃあ お先です」

「あぁ お疲れ」

「お疲れ様です」



部活の片付けが終わるなり翼君は鞄を抱えて帰って行った。

急用…なのか?


さぁ

あたしも帰るか。

灯璃は緋絽とだし久しぶりに1人



「今日は一緒じゃないんだね」

「ん?」

「結城と」


部員がみんな帰ったのを確認して

軽く掃除をして部室を出たあたしに声をかけてきた颯斗


「翼君が勝手についてくるだけだし。好きで一緒にいるわけじゃないもん」

「そうか?心結 楽しそうだけど」

「もう…颯斗まで冷やかさないでよ」



なんか一緒に帰るの久々

去年はたまに帰ったもんなぁ。



「なんで結城今日はいないの?」

「知らない」

「女だったりして」

「さぁ…どうだろ」


そっか女の子の可能性あるな。

イケメンに化けたしモテモテだし

あるある

あるなぁ~



「そういえばさ」


モテモテといえば


「なんで颯斗モテるのに彼女つくらないの?」



あたし見たのよ。

告られてるとこ5度ばかり


「俺 好きなヤツいるから」

「そうなの?!」



初耳だぁ

颯斗とこういう系の話しとかしたことないもんなぁ。

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