年上女ですが…それが何か???






う〜ん、食った、食った。






満腹になったお腹をさする私に、手際よく片付けを済ませたコータ君が声をかけてくる。






「コーヒーのおかわりは?」



「あっとぉ… 今はいいや」



「そ。 じゃあ欲しくなったら言ってね?」



「は〜い」



「……いい返事」







ソファーに半分体を預けたまま気の抜けた返事をする私に、テーブルの向こうのコータ君がクスッと小さく笑みを漏らす気配がした。






それにしても……






一体何なんでしょう?この居心地のいい空間は。






何をされるかわからないって恐怖から、最初は大人しく相手の出方を伺っていた私だったんだけど。






いつまで経っても無理難題を押し付けてこないばかりか、自分の世話をあれこれ焼いてくれるコータ君にすっかり安心した私は、ひとさまの家で超寛ぎモード。






あー…至れり尽くせりって極楽〜〜






そんなことまで思いつつ、いよいよ本格的にソファーに寝転んで、テレビのチャンネルを変えた。





おっ…!






途端にでっかい画面に映し出されたお気に入りの俳優に、自然に顔が綻ぶ。






「明さん、この人好きなの?」



「うん、好き♪今ハマってる昼ドラに出てる俳優なんだ」



「ふ〜ん……」







そう言って、じりじりと間合いを詰めてきてるコータ君にも気づかず、






「やっぱ、いいよね〜、この子」






私がうっとり画面に見惚れていると、






「じゃあ、この子は?」






いつの間にかちょこんとソファーの傍らに正座したコータ君が、ニコニコ笑って自分を指差して尋ねてくるから、






「…っ…!?」






私は声にならない叫び声を上げながらソファーからずり落ちた。






急に接近するなーー!!







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