キミが好き。
□第4章

・ごめん、ごめんね

[亜梨子]



家に帰ってベッドで寝ていると



─ドンッ!バタンッ!



「……ん……」



物音で目が覚めた



目を擦りながら携帯を見ると


夜の10時だった



お父さんが帰って来たのかと思い



部屋を出て階段を下りて玄関を見ると




「……えっ?」



そこにはスーツ姿の男の人が泣きながら立っていた



何なの、誰?



不審者…?



怖くて逃げたいのに

カラダ固まってしまって動けない



「君は……村上さんの娘?」



男の人は血走った目で私を捉えて



「助けてくれよっ!!!!!!」



「ひっ……!」



肩を力強く掴まれた








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