異世界の花嫁



真剣な後ろ姿をみて邪魔にはならないようにとそっとティアスに近づく。


ゆっくり歩いてそばに行こうとしたが慣れない高いヒールの靴を履いていた為、足をひねってしまった。


「きゃあ」


思わず声が出て近くの本棚を転ばないように掴む。



その声を聞き本に集中していたティアスが振りかえった。



「シェイナ!?何をしてるんだ。こんな時間に」


びっくりとした顔付きで言いながら本棚に手をついているシェイナに手を貸し自分の近くの椅子に座らした。


「ありがとう ティアス」



「足 捻ったのか?」



「う、うん。でも大丈夫だよ。ちょっとグキっていっただけだから。高いヒールって慣れなくて・・」



「そうか。でも気をつけろよ。捻挫する可能性もあるんだから。今度からルイアには低いヒールのを出しとくように言っとくから」



「うん。ありがとうね」


にっこりと心配しないでと訴えるような笑みをうかべる。



その顔をみてティアスも少しだけ笑みをうかべる。












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