好きが止まらない
朝、靴箱で上履きにはきかえていると先生が来て小声で「コートは放課後でいいよ」って。
私が何か言うよりも早く先生は他の生徒にあいさつしていた。

「百奈?」
「あ、亜里沙ちゃん。おはよう」
「どうしたのそのコート?」
「えっと...」
「百奈って寒がり?」
「え、うん」

その日は放課後までが待ち遠しくてしかたなかった。
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