白い鼓動灰色の微熱
離れていたって、相手のことが手に取るように分かるときがある。
 
これだけ傍にいると、余計にそうだ。
 
例えば、キヨカがいるだけで、彩人のテンションは上がっている。
 
キヨカの手を取るとき、さりげなくな仕草に見えたが、内心はドキドキしていたのもお見通しだ。
 
彩世の心臓が共鳴していたのが何よりの証拠だ。

「今度のライブはいつだ?」

訊くと、

「ちゃんと決まったら、チケット送るよ。

どうせじっとしてられないんだろ?」

「そう。どうせなら、ここでお前のこと観てたほうがいい」
 
彩人はにっと笑うと行ってしまった。
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