ソラと私と記憶の欠片*

どうして祈りは届かないの?











雲1つ無い空。
眩い光を放つ月と星が、夜の世界をしばし支配していた。

やっぱり、冬の星空が一番綺麗だと思う。頬を撫でる風が まだ少し冷たいけれど、彼は満足そうだ。


ふと空から目線をそらし、何処へともなく問い掛けた。


「...なぁ、ルナン・モルフィードお前に聞きたいコトがある。」

ココはベランダで、彼以外の姿は見当たらない。



一瞬____、


風がふわり と吹いた。
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