プラチナ学園
「はぁ~疲れた~。」

「めずらしいね。大貴が疲れたっていうなんて。」

「部活の先輩結構厳しくてさ。それに女子マネはキャーキャー言ってるし。」

「部活なのにキャーキャー言ってるの?」

「うん。ちょっと黙ってほしい。」

そうなんだ。

モテルのも大変なんだね。

「あの」

その一言で賑やかだった教室が静かになった。

それはその声の主がカッコイイことで評判の先輩だったからだ。

「どうしたんですか?金本先輩。」

そう。姫が声をかけた。

ていうか金本先輩っていうんだ。

莉衣が盛り上がっていたから顔と学年は知っていても名前は知らなかった。

「あの。宮本乃依ちゃんをちょっと借りてもいいですか?」

へぇ~宮本乃依ちゃんかどうしたんだろって

私だろ!宮本乃依!!

「どうぞ。」

ひ~め~。なんであたしじゃないのに姫が返事するの!!
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