今でもあなたを愛してる

発覚

それから数日が過ぎた。

今日は日曜日のため、美咲は友達とカラオケに向かった。

「何歌う?」

「やっぱA〇Bじゃない?」

皆盛り上がっていた。

しかし、こういう場に慣れていない美咲は皆の歌を聴くだけだった。


「美咲も歌いなよ!!」

「いや…私は…。」

「いいからいいから!何歌う?一緒に歌お!!」

ほぼ無理矢理マイクを握らされ、歌うことになった。

「はぁ…。」

仕方なく歌った美咲。



皆言葉を失い目を見開いた。

透き通るような声に皆が聴き入った。

まさに癒しの歌声だった。


―――――――――――――

「ふぅ…。」

「す…。」

「え?」

「凄すぎ!!!」

「!?」

「美咲歌超上手い!!」

「ビックリしちゃった!!!」


皆が私の歌を褒めてくれた。

最近褒められてなかったから嬉しかった。


それからというもの、友達からのリクエストにこたえるため、気付けば歌っているのは私だけになっており、プチライブみたいになった。

時間になりカラオケはお開きになった。



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