ティアラ2
照明の光が試着室まで差しこみ、視界が一瞬で明るくなった。

「わぁ……似合う!」

服を選んでくれた女性は、白くて大きな花のコサージュを持って、にっこりと微笑んでくる。

チラッと視点をずらすと、透吾は長いテーブルにもたれながら、腕を組んでこちらを見ていた。

「……いいじゃん」

目が合ったあたしに、フッと笑いかける彼。

あたしは用意されていた白のサンダルをはきながら、1、2歩さがって、試着室の鏡を見た。

「……」

やっぱりこの服、可愛いな。

立ったままの状態で、女性があたしの髪を結い始める。

雨に濡れて、ごわついていた部分もブラシで整えられ……。

「どう?」

世話をしてくれる女性は、髪にコサージュをつけてくれ、それから、両肩に手を乗せてきて、クルリとあたしの向きを透吾のほうへと変えていく。
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