ティアラ2
何気なく目をやった先には、いまから働こうとする竹下くんたちがいたから。彼らはまだ、あたしに気づいていない。

顔を合わさなくても済むように、早めにきたつもりだったけれど、気がつけばもうそんな時間かぁ。

給料日の話をする店長さんにうなずきながら、あたしはそわそわと、さっき竹下くんたちが出てきたドアを見る。

シフト表を持ってないから、今日は誰が出勤するかなんて知らないんだけれど。もし、あのふたりも働く日なら……そろそろ、そこから出てくるはず。

そんなことを考えていたら、案の定、ドアが開いた。そして、予想通り、ふたりは「ふたり」で現れた。
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