ティアラ2
「え、今日も作ってくれたの!?」

「マジで? これも手作り?」

クッキーの箱を渡したら、竹下くんたちは興奮気味に中を覗いてる。

「はい! 最近、お菓子づくりに目覚めちゃって。家族だけじゃ食べきれないから、みなさんにも」

満面の笑みで愛想を振りまく、あたし。

敵を倒すには、まず味方をつけなくちゃ。そう考えたあたしは、ここ毎日のようにお菓子やスイーツを差し入れにして、バイトに通ってるの。

「うめぇ!」

そりゃ、美味しいわよ。妹の美空は学校じゃ家庭科グラブに所属していて、習い事でも料理教室に通ってるんだから。

「ほんとアッキーが羨ましいよ」

そうでしょ、そうでしょ。あたしを彼女にした篤紀は、ほんと幸せ者よね~。
< 60 / 527 >

この作品をシェア

pagetop