彼女ノ写真
それに僕は、まぁ何と言うか、逆に開き直ってケレンミなどを持たずに、臆病と言うか不器用と言うか、素直に後ろめたさと罪悪感を抱いてしまう様な人間に育った事を、喜ばしいとさえ、思っていたりもする。




こんな気持ちも、シキちゃんにはきっと理解されなイ──────いや、彼女の事だからもしかして、そんな事に喜びを感じている僕に向かって、まるでいたずらな聖母マリアの様な笑みを浮かべ、───君らしいわね───と、言うのかもしれない。




そんな気が、ものすごくする───あ。




「、、、ヘァクションっ!!───寒っ!」




───坂道を下り切った時、すっかり身体は冷えていた。そう、震えるくらいに。




うーん、、、やっぱり僕って奴は、おバカなのかもしれない、、、。





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