最愛の君へ
始まり
季節は受験シーズン

俺や壱と誠は就職

拓は大学へと進路を決めた

けれど拓の顔色は冴えなくて

『結局この道かよ』

そぅ苦笑いしていた

約束された将来

そりゃ聞えはいい

決められたレールを歩む人生と

手探り状態で歩む人生

どちらが良い?と聞かれれば

誰だって安定した人生を歩みたいもんだ

人という生き物は欲深い

きっと俺だって

拓の立場になりゃ

『違う道も歩みたい』

そぅ思うかもしれない

そぅ解釈して

拓の心情を分っていたつもりだった

だけど

俺は何も気付いちゃいなかった

どんな想いで毎日を過ごして

どんなに『暖かい家庭』を望んでいたかなんて

俺はガキすぎて

拓の気持ちなんて

全然わかってなかった
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