ケンカ友達に恋する17才。

●恭平side



「か、神崎先輩…、」


「ん…?」


体育館裏に吹く風はなんだか、湿っぽい。


すっとまっすぐにその子は俺を見て言った。


「あの…っ、ずっと好きでしたっ…付き合ってくださいっ」


「あ─…、俺、好きなやつ、いるんだわ。ごめんな…?」


「そう…ですか…。もしかして、吉田先輩?」



うっ…(汗)



「いや…ぁ…はい…」


「どこがいいんですか?」







え…?

どこが…?


え─っと…








「…全部?」










< 2 / 256 >

この作品をシェア

pagetop