ケンカ友達に恋する17才。

●一登side



「一登、帰ろ─ぜ」


「恭平…、」



俺の目の前で閉まっていく部室の扉。


その視界に制服に着替えた恭平が入った。



「まだ練習着じゃんか…早く着替えろよ」


「あぁ…わりぃ」



俺はタオルを手に取り、男子バスケ部の部室に入った。



「……」







“止めない”









俺は最低だ。









初純の傷ついた顔を見たくてあんなことを言った訳じゃない。






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