女好き彼氏
保健室の先生



目が覚めた時――



あたしは真っ白な世界に囲まれていた。



真っ白な天井。
真っ白なカーテン。
真っ白な布団とベッド。


その光景だけで頭がボケッとしているあたしでも今、自分がどこにいるのかすぐにわかった。


ここは、学校の保健室だ。



あたしはベッドから上半身だけ起き上がらせようと身体を動かした。


でも………


「っイタ……」


体を動かしたと同時に自分の体に鈍い痛みを感じる。


お腹が………痛い。



あたしは自分のお腹がどうなっているのか確認するために、なぜか開いていたシャツの間から自分のお腹を見てみる。


お腹にはたくさんのアザができている。



お腹だけじゃない。

服で隠れるところにアザがたくさん出来ているのが見なくてもわかる。


だって、体が痛いんだもん。



「はぁ……」



あたしは長いため息をついた。



その時



聞いたことがあるような声があたしの耳に届いた。



「起きたの?」







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