オルゴール 〜科学者と未確認生物〜
の人々は少しずつ原始的な姿になっていった。髪はボサボサ、服も使い古しの包帯みたいだ。そして大体の人の靴下は臭い。
引っ越せばいいと僕は思うが彼らは其処にとどまる。理由は解らない。食べ物が美味しいからだろうか。果たして食べ物は美味しいのか。

とにかく地球全体、気温は暑く、暑く、今も誰かがこの暑さで倒れていることだろう。

この地球はモワしか無いわけではない。もちろんアメリカやフランスとか色々(一部の国以外)、まだ綺麗に残っている。ほんとに。形だけは綺麗に。ただ、モワの面積が増えつつあるのも確かだ。
3000年の今、モワ以外にも不気味な国が沢山出来た。

人工的なコンクリートの島だ。

僕が調べたところ、2050年に雨量上昇、様々な国が水没。このままでは全ての国が水没してしまう!っと、人々は焦り、海の上に直接コンクリートを頑丈に固め島を作った。
なんとも馬鹿な発想だろうと思っても仕方ない。事実だ。

そこに3000年の今、人々が木やら何やら生やし、家や街を作り住んでる。
そして、僕はその街で生まれた。コンクリートの島で。
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