本当に愛おしい君の唇
第17章
     17
 セルビの厨房でウエルダンで焼かれたステーキ肉と他の料理を食べ終わった治登と直美は、サービスで付いている食後のコーヒーを飲む。


 アルコールや肉類を摂取した後は、コーヒーがいいのだ。


 治登は普段、かなりコーヒーを飲んでいる。


 朝起きて、まずカフェオレで二杯飲む。


 出社して、会社で書類に目を通す合間に三杯程度、そして昼と夕方の食事が終わってから一杯ずつ。


 そして眠る前に夏はアイス、冬場はホットで一杯飲んでいた。


 コーヒーは会社役員で、長時間仕事場に拘束される治登にとってまさに必需品なのだ。


 特に夕食後、コーヒーを丸々一杯飲むと落ち着く。


 治登と同様、直美もかなりコーヒーを飲んでいるようだ。


 彼女は子供が二人いるから、専業主婦をやれないで、外で働かないといけない。


 確かに直美も旦那の洋介の女遊び振りには呆れているようだった。
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