【K.A】Alice in a BoX
「氷…溶けちゃったら大変だね」

とんとん、と軽く足元を踏みしめながらありすが言った。

「そうだな。ここももともとは大きな湖だったって話しだし」

チェシャの言葉に、だろうね、とありすは呟き、辺りを見回した。

「とにかく、まずは魔女に会ってみようぜ」

チェシャに言われて、ありすは頷いた。
窓一つない家に、少し不気味な感じがして、ぶるっと身震いする。

「いる…かな」

そう呟きながら、ありすはコンコン、とドアをノックした。

しばし沈黙が流れる。

「…反応、ない」

ありすがもう一度ドアをノックしようとしたそのときだった。

きぃ…と音を立てて、ドアが開いた。
まるでホラー映画のワンシーンのようで、ありすはごくりと唾を飲み込んだ。

「開いた…」

呆然とその光景を見つめているありすに、チェシャは早く中に入るよう促した。

< 56 / 88 >

この作品をシェア

pagetop