2人ずっとこのままで
『馬鹿野郎!!』って叫びたくなった。


そんなこと、絶対に、絶対に有り得ない。

こんなに好きなんだ。
気持ちが変わるはずがない。




気持ちが抑え切れなくなって、あの時、南に『好きだ』って伝えた時みたいに。

『好き』って気持ちが溢れて、気付いたら俺は、南にキスしてた。




…まだまだガキのキス。ただ、唇を重ねただけ。今の俺には、これが精一杯だったんだ。



唇と唇が離れて、顔を赤らめ合う2人。


めっちゃ恥ずかしかった。ホントに好きなやつとキスをするって…こんな気持ちになるんだ…。

自分の性欲を満たしたいだけ、愛のない事を繰り返していた俺にとって、ファーストキスと言ってもいいくらいだった。


南も安心したような顔をしてくれて、すごく嬉しかった。



たった14才の2人。
それでも『ずっと一緒にいようね』って約束したんだ。


この気持ちはお互い、本当だった。





…この時は。


気持ちなんてすぐに変わってしまうもの。




永遠なんて、なかった。
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