2人ずっとこのままで

彼女

「んじゃあ今日は、トシに彼女が出来たことを祝って…カンパーイ!!…って言っても先輩寝てるし、俺ら2人だけど…そんなの関係ねぇ的なノリで、改めて…カンパーイ!」



乾杯と同時に、盛り上がり酒もグイグイ進む。いつものように学校なんて行かずに、昼間まで寝て、夜、行動する。


これが俺
斎藤俊也(さいとう としや)
連れや先輩、皆にトシって呼ばれる。まだまだ中学2年のくそガキだ。



「てか前フリなげーよ(笑)まぁ、サンキューな」

「いやいや、でもよかったな、マジで。トシ、前から好きだったもんなー南のこと!あー俺も彼女ほすぃ!!」


こいつは、ケンタ。
橘賢太(たちばな けんた)
同じく中2。乾杯の音頭もとってくれた、小学生からのダチ。何でも言える仲。


「まぁ〜俺に落ちない女はいないってわけよ♪」

「何余裕かましてんだよ、俺もう無理かもしんない、とか弱音吐いてたくせによ(笑)」

「うるせぇ!笑」




…ま、ホント。
実際は、余裕も自信も正直、1%もなかったんだけどな。



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