Wolf..
俺は郁哉の言葉に甘え、家までおぶってもらうことになった。
俺はバスルームに向かい、大きな声で『助けてくれてありがと〜!』と言った。
『お〜。また連れてくるから。』と、龍の声が響く。
また連れてくるからの言葉に、俺はドキドキした。
こいつらに、また会えるんだって、ワクワクした。
「紺野もレイもありがと!お世話になりました!」
まだ足を伸ばしたまま、俺はペコッと頭を下げて二人に言った。
紺野は相変わらず返事もなく
レイは『うん』と言って頷いただけだ。
それでも俺は嬉しくって堪らない。
「ほら、もう一回立って。」
「おう…」
郁哉の手に掴まり、どうにか立てた俺は、自力で玄関まで行った。
これがもう、痛いのなんのって。
「お邪魔しました〜!」
俺と郁哉は家を出る。
郁哉はしゃがんで、俺に手招きをした。
「遠い…よ?イイのか?」
「イイから乗れって!俺、強いもん♪」
「む…。乗る……。」
少しだけ郁哉の言葉にカチンときながらも、やはり優しいなと思った。
俺は郁哉の背中に乗り、後ろから郁哉の首に腕を回した。