夢で見た君との空

シンテン

「章!いきなりこんなメール来るから、びっくりした!」

あたしは思っていたより、普通に話すことが出来た。
さっきみたいに、またどもったりしたら、今度こそ章に与える印象が悪くなる。

「わりぃな!なんか莉亜と遊びたかった」

章はさらっとそんなことを言ってのける。
あたしはその輝く表情にみとれた。

こんなに、大好きだった人が、今目の前であたしと話してるなんて!
しかも、二人で……。
完全に舞い上がってる、あたし。

章はニコニコしている。
二人で当てもなく学校から遠ざかる。

「そういえば、サボって大丈夫?」

章が悪そうに聞いた。
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