Diamond devil
Chapter,3

それぞれの未来



よく晴れた日の屋上は特等席。


ノブも入れて4人組になった私たちは、コンクリートの床の上にビニールシートを広げて座り、輪になってお弁当を食べていた。



「そう言えば、皆さんは何て書くつもりですか?」


意外にも自分から会話を始めたノブに少し驚きながらも、私は聞き返した。


「何って…何を?」


「今朝、進路調査の用紙が渡されたじゃないですか。皆さんはどうするのかなぁと思って…」



ああ、そのことか。

高校2年生ともなれば、もうそんな時期。


ちゃんと将来のことを考えて書くようにって、担任がやけに真面目に言ってたっけ。



「私はね、アイドルになりたいっ!」


お弁当のエビフライ片手にオハナが言う。

また何言ってんの、と私が突っ込もうとすると、今度は少し照れ臭そうに笑って続けた。


「なーんて、冗談。本当は、看護士さんになりたいんだ、私」


「そうなの?ちょっと初耳なんだけど!?」


予想してなかった、真面目な答えに、何故か私は焦った。


< 34 / 82 >

この作品をシェア

pagetop