愚者
「何がだ?」
「暴力的なイジメは今でも有るんだ。只、表立った方法では無くて、例えばお腹だけを執拗に狙うとか、暴力自体も陰湿に成っているんだよ。僕は、僕の時間軸に関係が無いから、加担する気も無ければ、正義感振る気も無い。只、僕の周りだけが幸せなら良いと云うタイプだ。その辺り賛否両輪有るだろうけれど、僕の生き方や考え方に迄、他人に干渉される必要は無いからね。御蔭で誰も僕には近付かない」
「そりゃそうだろうな。そこ迄割り切った考えなら、世間的には気難しいタイプに成る。それに、今迄の話し方を聞いている限りでは頭の回転も早い。迂闊な事を云ったらしっぺ返しを食らうのは眼に見えている。平たく云えば強者の側だ」
「そう云う見方をした場合、確かにそうかも知れないね」
「だが、このお嬢ちゃんは別だな」
富田が視線を葵に向けると、葵は静かに俯く。矢張り心が弱いと云う部分は間違い無く有ると思う。誰よりも他人に優しいが為に、板挟み状態の現状でも誰にも迷惑を掛けたく無いと云う思いの方が強い。
「刑事さんの視点から見たらどう云う見解を出すのか、後学の為にも聞かして欲しいね。どうすればこの現状を打開出来るかとかね」
「暴力的なイジメは今でも有るんだ。只、表立った方法では無くて、例えばお腹だけを執拗に狙うとか、暴力自体も陰湿に成っているんだよ。僕は、僕の時間軸に関係が無いから、加担する気も無ければ、正義感振る気も無い。只、僕の周りだけが幸せなら良いと云うタイプだ。その辺り賛否両輪有るだろうけれど、僕の生き方や考え方に迄、他人に干渉される必要は無いからね。御蔭で誰も僕には近付かない」
「そりゃそうだろうな。そこ迄割り切った考えなら、世間的には気難しいタイプに成る。それに、今迄の話し方を聞いている限りでは頭の回転も早い。迂闊な事を云ったらしっぺ返しを食らうのは眼に見えている。平たく云えば強者の側だ」
「そう云う見方をした場合、確かにそうかも知れないね」
「だが、このお嬢ちゃんは別だな」
富田が視線を葵に向けると、葵は静かに俯く。矢張り心が弱いと云う部分は間違い無く有ると思う。誰よりも他人に優しいが為に、板挟み状態の現状でも誰にも迷惑を掛けたく無いと云う思いの方が強い。
「刑事さんの視点から見たらどう云う見解を出すのか、後学の為にも聞かして欲しいね。どうすればこの現状を打開出来るかとかね」