愚者
私の苦言に恵は黙り込む。本来なら私が口にする事自体間違えている内容だ。だが、過去を振り返っても仕方が無い。今置かれている現状を踏まえて、過去の清算をする為に私は出来得る限り客観的な視点で話をする事に徹する。
「怖かったんです……」
「家族としての関係が、一気に壊れる事がでしょう?」
「はい……」
「だが、眼の前に訪れている危機を放置して、家族の関係も何も有った物では無い。それらを踏まえて団結するのが家族だ。貴女が取った行動は、無責任だと糾弾されても仕方が無いと思う」
辛辣な意見だ。本来なら云いたく無い内容だが、兄として名乗る事が憚られる立場なのだから、せめて妹で在る恵の家庭を守ってやる事位はしてやりたい。私の意見で辛い思いをするだろう。それに聞きたく無い話を今からしなければ成らない。無論私にも痛みはある。だが、贖罪と云うには憚られるかも知れないが、罪滅ぼしの一環として、嫌われ役を請け負うのも一つの方法だ。
「怖かったんです……」
「家族としての関係が、一気に壊れる事がでしょう?」
「はい……」
「だが、眼の前に訪れている危機を放置して、家族の関係も何も有った物では無い。それらを踏まえて団結するのが家族だ。貴女が取った行動は、無責任だと糾弾されても仕方が無いと思う」
辛辣な意見だ。本来なら云いたく無い内容だが、兄として名乗る事が憚られる立場なのだから、せめて妹で在る恵の家庭を守ってやる事位はしてやりたい。私の意見で辛い思いをするだろう。それに聞きたく無い話を今からしなければ成らない。無論私にも痛みはある。だが、贖罪と云うには憚られるかも知れないが、罪滅ぼしの一環として、嫌われ役を請け負うのも一つの方法だ。