キミの願いを
…――その日、琉唯は赤川くんと居たときに、輝先輩とばったり廊下で遭遇した。
しかも、輝先輩が女の先輩と一緒にいるところに。
そのまま、お互い通り過ぎかけたとき。
「あいつに『別れよう』とも言わんと、違う女と一緒におれるって……無神経やな。」
琉唯が引き止めた。
「何が、爽やかな輝スマイルやねん」
「ぁあ?あいつって?」
背の高い輝先輩が、少し琉唯を見下ろす。
「つい最近まで、一緒に帰っとったやろ」
輝先輩は、何か思い出したように軽く笑った。