~親友という名の絆~
2人の声も足音も追ってこない

…私…何逃げてるの…?

なんで…なんで…どうして…?


奈津は怒ってなんかない


声で分かった

それに来たこと喜んでくれてたのに…





私は何してるの?






今は誰もいない友ノ岬


どういった道のりで来たのか分からない


気が付いたらここにしゃがんでいた。





最低だよ…私…



涙が溢れて零れた


悲しい…?


違う


悔しい…仲直り出来るはずだったのに…私がそれを…壊した


また…奈津を傷つけた…



『幸』


そう呼ぶ薫の声も今は遠くに聞こえる





私はただ泣き続けた



まだ繋がっていた絆が無くなってしまった気がした…
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